バンコク 二拠点生活 費用 月いくら|東京との二拠点を10年続ける私の実態公開

「バンコクって生活費はいくらかかるの?」——知人からよくこの質問を受けます。

以前は「東京の半分以下で暮らせる」と答えていました。しかし2024年〜2026年の状況は大きく変わっています。バンコクの物価は急上昇しており、日本と比較して必ずしも安いとは言えなくなってきています。

この記事では、バンコクと東京を10年以上行き来してきた私が、2026年現在の実態をできる限り正直にお伝えします。「安い」という古い情報のまま移住を決めると、後悔することになりかねません。

この記事のポイント

  1. 2026年現在のバンコク生活費の実態(エリア別)
  2. 「バンコクは安い」が通用しなくなった理由
  3. 東京との生活費比較(2026年最新版)
  4. 意外にかかるもの・意外とかからないもの
  5. 二拠点生活を始める前に知っておくべきこと
目次

バンコクの月の生活費【2026年現在の実態】

まず結論からお伝えします。2026年現在、バンコク(スクンビット・シーロム等の都心部)での生活費は、月20〜35万円が現実的な水準です。10年前と比較して1.5〜2倍近く上昇しています。

住居費(スクンビット周辺)

スクンビット・プロンポン・エカマイなど日本人が多く住むエリアの1LDKコンドミニアムは、月30,000〜80,000バーツ(約12万〜32万円)が相場です。プール・ジム付きの物件でも以前より大幅に値上がりしています。

少し郊外(オンヌット・ラートプラオ等)に出れば月15,000〜25,000バーツ(約6万〜10万円)程度で見つかりますが、都心へのアクセスを考えると交通費との兼ね合いになります。

食費

ローカル食堂での1食は60〜150バーツ(約240〜600円)。以前の「1食50円」の時代は終わりました。日本食レストランでは1食500〜2,000バーツ(約2,000〜8,000円)になることもあります。

自炊する場合、スーパー(トップス・ビッグC等)での食材費は日本とあまり変わりません。輸入食品は日本より高いことが多いです。

月の食費:自炊中心で15,000〜25,000バーツ(約6万〜10万円)、外食中心で30,000〜60,000バーツ(約12万〜24万円)。

交通費

BTSスカイトレイン・MRTの運賃は16〜65バーツ(約65〜260円)。Grabタクシーは初乗り60〜80バーツ程度ですが、渋滞時は割増料金がかかります。月の交通費は移動量によりますが、5,000〜15,000バーツ(約2万〜6万円)が一般的です。

通信費

SIMカードのデータプラン(月30〜60GB)で300〜600バーツ(約1,200〜2,400円)程度。日本より安いです。

医療・保険

外国人向けの民間保険に加入する場合、月10,000〜30,000バーツ(約4万〜12万円)かかります。保険なしで私立病院を使うと、診察1回で3,000〜10,000バーツ(約1.2万〜4万円)になることもあります。医療費は決して安くありません。

「バンコクは安い」が通用しなくなった理由

理由①:不動産価格の急騰

2020年以降、バンコクの不動産市場は大きく変化しています。中国・欧米からの外国人投資家の参入、タイ政府の外国人向け長期滞在ビザ(LTRビザ)の整備による移住需要の増加などが要因です。スクンビット周辺の高級コンドミニアムは、東京都心に匹敵する価格帯になってきています。

理由②:外食費・サービス費の上昇

最低賃金の上昇に伴い、外食費・人件費が上がっています。以前は安かったマッサージ・美容院・家事代行なども値上がりしています。「サービスが安い」という優位性が薄れてきました。

理由③:輸入食品・日本食への需要増加

在住日本人・日本食を好む外国人の増加により、日本食レストランや輸入食品の価格も上昇しています。

理由④:バーツ高・円安の影響

2024〜2026年の円安により、日本人にとってバンコクの物価は実質的にさらに高く感じられます。以前は「円で収入があればバンコクは楽」でしたが、今は状況が変わっています。

2026年 東京vsバンコク 生活費比較(正直版)

項目 バンコク(都心) 東京(23区内)
住居(1LDK) 12〜32万円 15〜25万円 ほぼ同等〜高い
食費(外食中心) 12〜24万円 6〜10万円 バンコクが高い
食費(自炊中心) 6〜10万円 4〜6万円 バンコクがやや高い
交通費 2〜6万円 1〜3万円 バンコクがやや高い
通信費 0.1〜0.2万円 0.5〜1万円 バンコクが安い
医療・保険 4〜12万円 1〜2万円 バンコクが高い
合計(目安) 20〜35万円 20〜35万円 ほぼ同等

2026年現在、バンコク都心部と東京の生活費はほぼ同水準と考えておく方が現実的です。

意外にかかるもの・意外とかからないもの

意外にかかるもの

  • 日本食・日本の食材:輸入品は日本より高いことが多いです
  • 民間医療保険:外国人向けは高額になります
  • 子どもの教育費:インターナショナルスクールは年間200〜400万円
  • 電気代(エアコン):年間を通じてエアコン必須のため電気代が高くなります
  • 日本への航空券:定期的に帰国する場合の費用

意外とかからないもの

  • 通信費:SIMが安く、Wi-Fiも整備されています
  • マッサージ・美容:日本より安いですが値上がりしています
  • ローカルフード:食堂・屋台を使えばまだ安く食べられます
  • 家事代行:日本より安く利用できます

二拠点生活を始める前に知っておくべきこと

ビザの問題

タイに長期滞在するにはビザが必要です。観光ビザ(最長90日)、リタイアメントビザ(50歳以上)、LTRビザ(長期滞在ビザ)など、状況に合ったビザを取得してください。ビザなしでの長期滞在はトラブルの元になります。

税務の問題

2024年以降、タイ政府は外国人の海外所得に対する課税を強化する方針を示しています。日本の税務上の居住地や、タイでの所得課税については専門家に相談することをおすすめします。

医療の問題

バンコクの医療水準は高いですが、地方では低下します。また日本の健康保険は海外では使えません(一部還付制度はあります)。民間保険への加入は必須です。

まとめ|バンコク 二拠点生活 費用 2026年現在

  • 2026年現在のバンコク都心の生活費は月20〜35万円が目安です
  • 「東京の半分で暮らせる」という時代は終わっています
  • 住居費・外食費は東京と同水準かそれ以上になっています
  • 通信費・ローカルフードはまだ安いです
  • 医療保険への加入は必須です
  • ビザ・税務は事前に専門家に相談してください

それでもバンコク生活に魅力はあります。気候・食事・人の温かさ・利便性——これらは数字には表れない価値です。ただ「安いから移住する」という理由だけでは後悔することになります。現実的な予算計画を立てた上で、二拠点生活を検討してください。

著者:東京↔バンコク二拠点・貿易歴42年・現役AI活用実践者(Haru)

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